Mabuni-Peace プロジェクトは、糸満市摩文仁にある沖縄県平和祈念資料館、沖縄平和祈念堂、そして平和祈念公園内において開催される美術展です。
第二次世界大戦最後の激戦地となった沖縄で、多くの住民が島の南端まで追いつめられ、尊い命を失った摩文仁には、今、国籍や軍人、民間人の区別なく、沖縄戦などで亡くなられたすべての人々の氏名を刻んだ「平和の礎」が建っています。この地で、鎮魂の意を表すと同時に、今を生きる者のために生命と自由を讃え、平和を希求する心を表現した美術作品を展示します。出品作家は、戦争体験のある世代から若い世代まで幅広く、作家自身の感性と、個々の世代が抱える社会的背景を作品に投影しながらも、戦争を二度と繰り返さないという意志をアートを媒介に展開していきます。その表現は、絵画、彫刻、映像、インスタレーションといった、この場でしか創造することの出来ない作品に現れています。未来を考え行動するエネルギーを次世代へ継承していくことを目指します。