すでぃる regeneration 戦後70年 沖縄美術プロジェクト

すでぃるフライヤー

このプロジェクトについて

2015 年、戦後 70 年を迎える現在、沖縄は自らの強い意志をもって新しい歩みを始めようとしています。政治は沖縄のアイデンティティを掲げ、自己決定権の獲得に向けて大きく舵を切り始めました。文化の局面においても、豊かな自然風土に育まれた知性と感性、そして歴史性に基づく沖縄の固有性を強烈に意識したムーヴメントが胎動しています。それは、これまでの政治・文化の枠組みを越えた長い射程を持つものであると言っていいでしょう。
この時代の変革期にあたっては、近代および戦後沖縄文化の過去と現在もまた再考を求められています。それはとりもなおさず、沖縄の私たちが、戦後70年の節目に沖縄文化史を再評価し再構築することであり、<わたしたち>の沖縄文化を自らの手に取り戻すことにほかなりません。
沖縄の歴史性、精神性を深く掘ろうとした表現者たちの系譜が連綿として続いています。このことから私たちは、とりわけ時代状況と敏感に応答するメディアとしての美術に焦点をあてます。それとともに、戦後美術を媒介とした沖縄と東アジアの対話と協働は重要な意味を持つと考えています。
また本プロジェクトは、戦争と平和についてアートを通して深く考えるものです。沖縄戦上陸の日から6月23日を挟んだ7月まで沖縄各地で場所に応じたアートを展開し、広く平和について沖縄から発信するものです。私たちは、このような視点から沖縄美術の再考と解釈を行い、同時に沖縄の 「場」から“すでぃる(孵化する)”リアルな表現を浮揚させることを期待して います。そしてこの取り組みを通して、沖縄の私たちが自らの「場」で、湧き出 る「表現」を豊かに開花させていくことを実現させます。戦後70年の節目に、私たちは「すでぃる-REGENERATION」プロジェクトを立ち上げ、沖縄文化の継承 と、沖縄美術の現在を切り開き、次世代の望まれる未来を創造することを目指します。

記事

主催:
戦後70年・沖縄美術 すでぃる-REGENERATIONプロジェクト実行委員会
共催:
読谷村立美術館 佐喜眞美術館
後援:
沖縄県美術家連盟 沖縄県文化協会 沖縄タイムス社 琉球新報社 沖縄テレビ放送 琉球放送 琉球朝日放送 ラジオ沖縄 NHK沖縄放送局 エフエム沖縄 FM読谷
助成:
(公財)朝日新聞文化財団
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